※この記事はこの道路を完全にレポートしているわけではなく、あくまでも日記です。廃道探索は危険です。自己責任でよろしくお願いします。また、情報は正しくないことがあります。
概要
北海道といえばとにかく広くてまっすぐな道路で高低差がないというイメージがあるかもしれない。しかし、現在の函館市に含まれる渡島半島(上の地図のオレンジ矢印付近)の南端にある日浦(ひうら)岬周辺は、切り立った崖や絶壁がゴツゴツしている箇所が目立つ。よってトンネルが多くなるわけで、脇にはちらほらと旧道の姿が。今回はその中でも「日浦海岸道路」という場所に行ってみた。現道は「日浦トンネル」となっているが、昔はその右にその道路が存在した。
かつて、日浦岬より先に住んでいる住人は峠(図の青線)を越えるか船を使うかしかなく、函館に行くには今の数倍の時間がかかった。そこでできたのが日浦海岸道路(図の赤線)というわけだ。ゴツゴツの岩場のため、道路建設はとてつもない難工事となったが、1928年に完成した。しかし、岩質からかトンネル内で瓦礫が落下したり陥没するなどの事故が相次ぎ、改修工事も必要になった。そしてそのまま大平洋戦争に突入し、それどころではなくなった。そして1979年に現道のトンネル(図の緑線)が整備された。
探索
今回は2018年7月にこの道路にこじまくんと行った時のことを書く。
この時梅雨前線が北上したため、全道的に雨。雨。雨。。いつ豪雨になるかわからない中での探索だった。
さて、国道278号線の日浦トンネルと日浦海岸道路の分岐点に立っている。夏なので草が生い茂っている。結構長くて進むのがなかなか大変。奥の方に船が何隻か見えるが、これはどうやら現役っぽい。人がいそうで少し怖かったが、いなかったので突破。
ここも前は道路だったんだなあ…などと考えながら、必死に草をかき分けていると、ゲートが出てきた。が、そんなにがっちりしたものではなかったので、体を海岸側にはみ出しつつぐるっと超えた。(カメラは怖かったので柵の下を通した)
さらに草をかき分けていると、だんだん見えてきた。
もはやトンネルと呼んでいいのかわからないトンネルたちが…
崩落した瓦礫が地面に溢れかえっている。それも結構な大きさ。手のひら2〜3個分くらいのサイズである。ふと上を見ると今にも石が降ってきそうである。ひええぇ。死を身近に感じるぞ。
それにしても石がでかい。マジで降ってきたら死ぬ…
鉄骨がぐにゃん。40年で鉄骨ってこうなってしまうのか…。
海の方も荒々しくて良い。
ここまできて、ポツポツ雨が降って来てしまった。
しかもこの先大崩落が起きていて、ほぼ通れない状況…
先人が鉄骨にくくりつけたロープがあったが、その鉄骨が信用できなすぎる…
ということで、撤退した…
撤退した瞬間、豪雨が降り始めたのでナイス判断だった。雨が降る中あの路面は大変危険だ。次は奥までチャレンジしたい。
今回はこの地図でいうと左側のトンネルの脇道から探索を行った。
参考サイト